「苺花」咲かせます 若者起業体験でスイーツ開発 来年3月3日に限定販売

2023.12.01
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新商品「苺花」を完成させたプロジェクト参加者ら=兵庫県丹波市柏原町柏原で

兵庫県丹波地域の高校生―28歳以下の若者を対象とした丹波県民局の起業体験プロジェクト「たんばスタートアップラボ」の第1期生らが、丹波市の若手生産者グループが栽培する「夢丹いちご」を素材にした新商品を開発した。「夢と丹の和スイーツ『苺花』」と名付け、来年3月3日に丹波ゆめタウンで一日限定販売を行う。

「苺花」は、ドライイチゴと砕いたピスタチオを混ぜた白あんでイチゴをくるみ、上にはカットイチゴを花の形にしてのせる。同市のマスコット「ちーたん」のイラスト入りのもなかの皮に挟んで食べる。

プロジェクトは7月から始まり、丹波市と丹波篠山市の中学3年生―20歳代の7人が参加。マーケティングや経営などの講座を受けつつ、「夢丹いちごの普及を目的とした“映えスイーツ”を作る」という課題に向け、ターゲットの設定、商品デザイン、使う素材の検討などを行ってきた。新商品の試作は、同県民局が主催する女性起業塾のOGらが手伝った。

7回目となった12日は、丹波の森公苑内の「里山スクエア」で、宣伝コピーやラベルデザインを決めた。価格や販売個数などは今後検討する。

柏原高校調理部1年生の生徒は「回を重ねるごとに『夢丹いちご』への思いが強くなった。商品開発も丹波の魅力を広めるのも、どちらもやりたいことだった」と笑顔。同部2年生の生徒は「マーケティングに興味があり、参加した。将来は食品関係の仕事に就く夢があり、勉強になっている」と話した。また、パン職人の受講生(26)は「生産者グループのPRにもなる商品になれば」と話していた。

プロジェクトは、丹波県民局とシリ丹バレー推進協議会の事業で、NPO法人Tプラス・ファミリーサポートが企画、運営を担っている。

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