「自分の地位勝ち取る」 千葉ロッテ・中森投手一問一答 「来季は先発ローテに」

2024.01.18
地域注目

インタビューに答える中森投手=兵庫県丹波篠山市北新町で

兵庫県丹波篠山市出身で、プロ野球、千葉ロッテマリーンズに所属する中森俊介投手(21)がこのほど帰郷し、記者のインタビューに答えた。昨シーズンにプロ初登板、初勝利を挙げ、クライマックスシリーズでも投げた右腕は来シーズンに向け、「1軍で先発ローテを回れるように」と活躍を誓った。一問一答は次の通り。

―帰郷はいつぶり?

夏以来。こうして温かく迎えてくださり、本当にすごく良い町だと思う。また、車から出た瞬間、空気がおいしいと感じた。寒いけれど、安心する。これまでそういう感情はなかった。

―憧れのプロの舞台は?

大谷翔平選手も言っていたが、憧れていたら勝てない。投げているときには一人のバッターとしてしか見ていない。ただ、本当に少しの隙があれば打たれてしまう。自分にはまだ技術がないから気を抜けないが、うまいピッチャーは余裕がある。

―プロのマウンドはしんどい?

打たれた後に先輩からアドバイスを頂いたが、最悪の状況を考えてコースを狙うのはメンタルがしんどい。「最悪シングルヒットならいい」などと、投げやすいメンタルにすることを意識していた。

―クライマックスシリーズでも投げた。緊張した?

京セラドームでは人がたくさん入っていると感じたが、あまり考えずにいつも通りマウンドに立てた。もともと緊張しないタイプ。どの舞台でもバッターに集中するのでそこしか見ない。

―来季の目標は

自分の地位が築けていないので、まずそこをしっかり勝ち取ってから結果を出していきたい。それと今でも160キロ(現在の最速は153キロ)を投げたいと思っているが難しい。でも、自分のやることをやっておけばできると感じているし、自分に期待している。

―先発ローテーション入りを期待したい

ローテは6枠しかないので、そこを争っていかないといけない。難しいポジションだが、やることをしっかりやっておけば大丈夫だと思う。

―オーストラリアのウインターリーグで活躍した

やりたいこと、試したいことを試せたし、球団からの球数のノルマも達成できた。中6日、5日で投げたことは初めて。最初は体の張りがきつかったが、少しずつ順応できた。来シーズンに向けて良いスタートが切れたのではと思っている。

―改善点は?

4イニング目以降、球威が落ちてきて、体力のなさを痛感していた。オーストラリアでは結構投げられたので、来シーズンは規定投球回以上投げられるようにしたい。

―地元の球児が少なくなってきている

野球人口を増やしていけるなら、自分も何か協力できたらと思う。

―野球をしてみたいけれど一歩が踏み出せない子どもたちに一言

自分は野球が好きだから上手になりたくてやっていた。野球に限らず、やりたいことがあるなら、まずはやってみればいいし、足踏みしている時間がもったいないと知ってほしい。

―地域を挙げて応援していることについては?

ファンもそうだが、応援してくれる存在があるからこそ、やらないといけないという気持ちになっている。そういう存在がないとプロではないし、プロである以上、ファンや子どもたちに目指してもらえるような存在になりたい。

―最後に

一年間、大きなけがなく、1軍でローテを回れるようにしたい。ふるさと大使もしているので、来季こそは冠試合の「黒豆ナイター」で投げたい。そして、もっともっと丹波篠山の野球人口が増えるように頑張りたい。

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