冬の夜空に「フライングランタン」を飛ばし、花火を打ち上げる、兵庫県丹波篠山市福住地区の風物詩「ふくすみ雪花火」(福住地区まちづくり協議会主催)が3日午後6時から松森神社(同市西野々)で開かれる。2009年から始まり、今年で14回目。運営は、福住ゆかりの20―30歳代6人で組織する「ツギテ」(中森恵佑代表)が担う。同地区でフィールドワークに取り組んでいる関西国際大学と関西学院大学の学生たちが、「まちあるき」と「竹あかりワークショップ」のプログラムを用意。若者たちのアイデアが光る多彩な催しと、暗闇を優しく照らす幻想的な光の世界を満喫できる。入場無料。
午後5時半から、参道から境内にかけて並べた竹あかりが点灯する。
大学生企画の「まちあるき」は、ちょうちんを片手に国の重要伝統的建造物群保存地区の福住の旧宿場町をそぞろ歩き、ガイドの学生たちから特徴的な建物の説明を受ける(予約が必要)。
「竹あかりワークショップ」は、放置竹林整備のために伐採した同地区の竹を寸法に合わせてのこぎりで切ったり、ドリルで穴を開けたりして灯籠を作る。中に光源を仕込んで仕上げる。
フライングランタンは、午後7時半から。参加者がひも付きの光り輝くランタンを夜空へと放つ。これまでは熱気球の要領で、ろうそくに灯火して飛ばしていたが、安全上の配慮から、光源をLEDとし、浮力はヘリウムガスを使用する。参加は先着50人で、1基500円。
花火は同8時から180発を打ち上げる。
飲食屋台もあり、パンやスープ、カレー、豚汁、タコス、ラーメン、スイーツ、ロイヤルミルクティーなどの屋台が軒を連ねる。同地区ゆかりの店主6人が出店する。
ツギテのメンバーたちは、「イベントを通じて、多くの方々に福住の魅力を味わってほしい。また、福住の移住者と地元住民との出会い、新しいつながりが生まれる場にもなれば」と願っている。