兵庫県丹波篠山市の篠山産業、篠山鳳鳴両硬式野球部、同市民らでつくる災害支援ボランティアグループ「きずな」、同市社会福祉協議会が、市内4カ所で石川県能登半島地震の災害義援金募金活動を行った。
両部員計30人、鳳鳴の保護者3人、顧問4人、きずなの8人、社協の5人の計50人が参加。人通りの多い大正ロマン館前、ラ・ムー篠山店前、西紀サービスエリア上下線で協力を呼びかけた。
両野球部は「野球で地域を元気に」と、「デカンショマッチ」と銘打つ交流戦や子どもたちの野球教室などを行っている。昨春のセンバツ高校野球で甲子園に出場した氷見高校(富山県)と、昨年末に高知県で合宿した篠山産業が、氷見に被災した選手がいることを知り、「何かできることはないか」と募金を企画した。
参加者たちはユニホームや、そろいの法被、ベストなどを着用し、篠山産業機械工学科が作った募金箱を手に「ご協力お願いします」などと約2時間、募金を呼びかけると、観光客や市民らが「頑張って」と声をかけて協力していた。
篠山産業の丸山友輔主将(2年)は「僕たちの力だけでは募金活動はできない。さまざまな方の思いを込めて活動したい」、篠山鳳鳴の小倉大志主将(同)は「集まった義援金が少しでも役に立てれば」、きずなの澤良兼代表(細工所)は「オール篠山で取り組みたい。丹波篠山でも支援の輪が広がれば」と話していた。
30万9360円が集まり、同社協から中央共同募金会を通じて被災地に送る。