兵庫県丹波地域の特産をモチーフにしたアイテムが登場するコースで、小中学生が自作のロボットを走らせて得点を競う「丹波の森ロボットコンテスト」(同実行委員会主催)が7月27日、同県丹波市柏原町の丹波の森公苑で初めて開かれる。全国各地で開催されている「ご当地こどもロボコン」の丹波版。子どもがもの作りやIT(情報技術)の基礎を学ぶきっかけにしてもらい、将来、地域で活躍できる人材の育成を目指す。
ご当地こどもロボコンは、出場するロボットやコースなどを、各地の産業や特産をモチーフにしている。2017年に福井県で開かれた「越前がにロボコン」を最初に、全国10カ所で開催されている。
丹波の森ロボットコンテストでは、市販のキットやコンピューター、センサーなどを組み合わせてロボットを作り、自走させる。大きさは高さ、幅、奥行きのいずれも25センチ以内。スタート後にアームが伸びるといった仕掛けの搭載が許されており、勝敗の鍵を握る。
コースは3・6メートル四方。ロボットに小さなアイテムを載せ、下流ゾーンをスタート。最前方の上流ゾーンで折り返す。上流には、特産の栗や黒大豆、小豆を模したアイテムが多く配置され、どれだけ下流へ持ち帰ったかなどで得点が決まる。
4月1日から出場の受け付けを開始する。出場は無料。実際のコースでのテスト走行も行う。
発起人は、実行委員長の湯山加奈子さん(40)。同県加東市で行われた「北はりま稲刈りロボットコンテスト」が白熱する様子を見て、「ロボティクス(ロボット工学)やプログラミングなど、これからの時代に、子どもたちに求められる力を全て養える」と感銘を受けた。ITに精通する有志5人で実行委員会を結成。湯山さんは「毎年やっていきたい」と話している。
コンテストの協賛企業も募っている。問い合わせは同実行委員会(goki
gen.tech@gmail.com)。
◆出場ロボット作製 参加者を募集
丹波の森ロボットコンテスト実行委員会は3―4月の3日間、旧芦田小学校を活用した施設「芦田集学校」(丹波市青垣町田井縄)で、同コンテストに出場するロボットを作製するワークショップを開く。丹波地域の小中学生が対象。申し込みは20日まで。定員12人。
全3回。23日にマシンを作り、27日に金属を継ぎ合わせるはんだ付けなどを行う。4月3日にプログラミングを考える。いずれも午後1時半―3時半。参加費8000円(マシン代込み)。