「過酷」だけど「温かい」 丹波トレイルラン大会 猛者部門と初心者向けコースも

2024.05.11
地域注目

大会への出場や、ボランティアの協力を呼びかける実行委員たち=兵庫県丹波市柏原町柏原で

兵庫県丹波市内の山野などを駆け抜けるトレイルランニングの大会「TAMBA100アドベンチャートレイル」(同実行委員会主催)が6月6―9日、丹波の森公苑(同市柏原町柏原)などを発着点とするコースで開かれる。3回目となる今回は、昨年に続き海外のレースで活躍する選手が複数参戦するほか、日本トップレベルのランナーも出場する。過酷な100マイル(約170キロ)や100キロといった猛者が競う部門以外に、競技の裾野を広げようと、距離が短いキッズやファミリー、初心者向けの部門も新設。「世界一過酷なレース」とともに「世界一温かいレース」をうたい、出場者を広く受け入れる。

100マイルは同公苑をスタートし、三尾山や石龕寺、石金山、千ヶ峰、篠ヶ峰、甲賀山、岩屋山などを経由する。登った標高の合計「累積獲得標高」は、世界でも類を見ない約1万6200メートル。ランナーの休息所「エイドステーション」(エイド)を13カ所設ける。安全面を重視し、100キロと共に、出場可否は審査制とする。

誰でも参加できる新設部門は、20キロ、ノーマル(4・5キロ)、キッズ(2・5キロ)、ファミリー(同)。うち、20キロのみ水分れ公園(同市氷上町石生)をスタートする。小学生が対象のキッズと、保護者と子どものペアで走るファミリーは、いずれも森公苑の裏山を走る。

実行委員長を務めるプロのトレイルランナー、中谷亮太さん(32)は、「地域ぐるみの大会を目指してきたが、競技が過酷な面もあり、関わりが持ちにくい面もあった。今回は子どもから高齢者まで出場できる。世界一過酷なレースの一部も体験できるので、参加してもらえれば」と話している。

また、丹波市で大会を盛り上げられないかと模索し、林時彦市長に大会長の就任を依頼し、快諾を得た。

大会運営に携わるボランティアも募集している。選手の受け付けや誘導、エイドの手伝いなどが主な仕事で、メディカルスタッフも募っている。昨年は150人のボランティアが大会を支えた。

ルートや出場費用などの大会詳細や、ボランティアを含むエントリーは大会ホームページから。

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