兵庫県丹波篠山市内では、あちこちでツバメが子育てに励んでいる。「あーん」と大きな口を開けるヒナたちと、せわしなく〝ごはん〟を運び続ける親鳥たち。人も鳥も子育ては大変だ。
民家の倉庫には巣が二つ。時期がずれたのか、成長度の違うヒナたちが見られる。家の人は親が出入りしやすいように扉を少し開けるなど、〝子育て支援〟も行っている。
ヒナたちは辺りをうかがいながらじっとしていたかと思いきや、親鳥がやってくる気配を感じると、「ピイ、ピイ、ピイ、ピイ!」の大合唱。口移しでエサを与える親の顔ごと食べてしまいそうな大口がほほ笑ましい。
ちょっと騒がしくて、とても愛らしい「初夏の風物詩」は、まだまだこれからが本番。ヒナたちの合唱が増えるたび、本格的な夏の足音
が近づいてくる。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)