壁面にファンタジー描く 漫画家の顔持つデザイナー 聖獣と武者が”悪の権化”と対決

2024.05.29
丹波篠山市地域注目

デザイン事務所内の壁面に描いたファンタジー世界と吉嶺さん=兵庫県丹波篠山市西町で

兵庫県丹波篠山市西町交差点そばにデザイン事務所「MUON」を構える漫画家でデザイナーの吉嶺良則さん(40)=同県明石市=が、同事務所内の壁面に、オリジナルストーリーをもとにしたファンタジー世界の一場面を描いている。ガラス越しに通りからでもよく見え、近隣住民や道行く人たちの注目を集めている。

「COSMOGONIC」と銘打ったファンタジー世界の作品。青龍、麒麟、白虎、朱雀、玄武の5体の聖獣と、それらとの融合により力を得た5人の女性鎧武者が、世界を破滅に導く悪の権化と対決している迫力のシーンを、縦2・5メートル、横4・6メートルの漆喰の壁面をキャンバスに、黒色の顔料マジックペンでいきいきと描いている。

また、壁画の前に「漫画効果音フォント」と呼ぶ「ズォ」「オォ」といった擬音文字を、印刷してパネルにしたものをテグス糸でつるしている。「壁画と立体的なフォントの融合。いろんな角度から作品を楽しんでもらい、世界観に没入してもらおうという仕掛け」とほほ笑む。

仕事の合間を見計らいながら昨年11月から描き始め、3月にようやく完成した。「甲冑の部品をつなぎ合わせている部分も緻密に描くのに苦労したが、それも含めて楽しい時間だった」と振り返り、「丹波篠山のにぎわいの一助になれば。業務上、事務所は留守がちなので、どうぞ、ご自由に外からのぞき見してください」と話している。

同事務所は、もともと昭和10年に建てられた日用雑貨店。改修し、2021年に開業した。

吉嶺さんは、人気漫画家のアシスタントを務め、2008年には自作の漫画「鬼面童子」が月刊漫画雑誌に掲載された経歴を持つ。また、自動車の車体に漫画やアニメ、ゲームなどのキャラクター、ロゴなどを描いたステッカーを貼り付けたり、塗装したりして装飾した通称「痛車(いたしゃ)」のデザイナーとして活躍した経験もある。

ウェブサイト(「mu-on.jp」で検索)やインスタグラム(「muon2021」で検索)で発信している。

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