給食の米、自分の手で 都市部の園児が田植え体験 泥だらけで「ぬるぬる」

2024.05.21
丹波市地域注目自然

田植えを体験する園児たち=2024年5月21日午前11時18分、兵庫県丹波市春日町野上野で

兵庫県尼崎市内の2保育園の園児計38人が21日、同県丹波市春日町野上野(のこの)地区の水田(約8㌃)で田植えを体験した。両園は、農薬や化学肥料を減らした同地区産の特別栽培米「春日庄米」を給食で使用しており、食育の一環で企画。住民7人が見守る中、泥の感覚を楽しみながら苗を植えた。住民7人が見守る中、泥の感覚を楽しみながら苗を植えた。

体験したのは、2014年の丹波市豪雨災害後に復興支援に協力した関西国際大学(同県)系列の「汐江ふたば保育園」「塚口北ふたば保育園」の5歳児組の園児たち。

園児たちは、泥の中に恐る恐る足を踏み入れ、にぎやかな声を響かせた。住民たちから植える苗の本数などのアドバイスを受け、慣れない手つきで植えていった。

田植えを体験する園児たち=2024年5月21日午前11時12分、兵庫県丹波市春日町野上野で

水田で泳ぐオタマジャクシなどの生物もじっくりと観察。体験後には、地区の交流拠点施設「ゆめの樹」に移動し、同地区産の米で作られたおにぎりを味わった。

園児の一人は「楽しかった。泥がぬるぬるしていて気持ち良かった」とはにかんだ。

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