兵庫県丹波市立青垣小学校3年生29人が、校内の菜園に、国指定選択無形文化財・丹波布の原料になる綿花の種をまいた。観察しながら育て、秋に収穫する。同布を学ぶ総合学習。
丹波布技術保存会から譲り受けた和棉の種。うねに横一直線に並び、人差し指で穴を開けて、長さ1センチほどの種を1粒ずつ落とし、そっと土をかぶせた。
児童たちは「種の見た目が気持ち悪かったけれど、楽しく、やって良かった」、「種に(綿の残りの)白い物が付いていて、丹波布の材料になるんだなと思った」などと感想を話した。
作業を見守った同保存会の足立真紀子さんは「運動会の後ぐらいに摘む。草引きと水やりを頑張って」と激励した。
3年生が栽培した綿を、1年生が綿と種に分離する繰り作業をする。6年生は、草木染めした木綿糸で丹波布のコースターを織る。