日本六古窯の一つの丹波焼の里、兵庫県丹波篠山市今田町立杭地区の丹波焼窯元群などで「第18回丹波焼のの里 春ものがたり」(やきものの里プロデュース倶楽部主催)が始まった。窯元では5日まで「ワークショップin工房」を開催。約50軒の窯元が、皿やカップ、花器・酒器の作陶や絵付け作業など、さまざまな体験の機会を提供している。
ワークショップは4月28日からスタート。同日、丹水窯で行われたワークショップでは、参加者が窯元の田中さとるさん(50)の指導を受けながら、石こう型を使った器の制作を楽しんだ。
参加した神戸市須磨区の女性(49)は、「以前、陶芸を習っていたことがあり、久しぶりに触った土の感触が気持ち良かった。表面をきれいにならしたり、土を型に沿わせたりするのが、意外と難しかった」と笑顔で話していた。
3―5日には、丹波伝統工芸公園「立杭陶の郷」(同町上立杭)のお祭り広場で「トチノキマルシェ」を開催。飲食や物販の13店が軒を連ねる。期間中、無料通信アプリ「LINE」を使ったスタンプラリーも実施。抽選(外れなし)で丹波焼のクーポン(1万円×5本など)や、兵庫陶芸美術館(同)の招待券などが当たる。また、陶の郷では6日まで若手作家の「グループ窯」が「融合」をテーマに作品展を開くほか、陶芸美術館でもさまざまなイベントが開かれる。
その他のイベント、窯元の所在地などを掲載した冊子を各窯元や施設、市役所、観光案内所などに置いている。