新入りです 群れで行動「エナガ」舞う 巣立ちの幼鳥も「ピチュルル」

2024.06.11
注目

まだまぶたが赤い「エナガ」の幼鳥。精いっぱい群れについていく=2024年6月11日午前11時57分、兵庫県丹波篠山市内で

兵庫県丹波篠山市内の林を数十羽の小さな野鳥がせわしなく舞う。ふんわりとした体に長い尾羽。「エナガ」だ。

季節的な移動をしない「留鳥」で、全長約13センチ。体重は8グラムほど。つぶらな瞳と黄色いまぶた、太くて黒い眉班がかわいらしい。

日本にいる鳥の中ではキクイタダキに次いで軽く、尾羽を除くとスズメよりも小さい。名前の由来は柄杓(ひしゃく)で、「柄(え)が長い」という意味。北海道に生息する亜種「シマエナガ」は頭部全体が白い。

レンズ越しに群れを追っていると、まぶたが赤い個体が混じっていることに気が付く。どうやら幼鳥のよう。顔つきもどこか幼げで、今年巣立ったばかりとみられる。近くには他と比べて枝の滞在時間が少し長いエナガの姿。こちらは成鳥で、もしかすると子どもたちの様子を見守っていたのかもしれない。

常に群れで行動し、眠る時も一緒。子育ても協力するそう。「ピチュルル」と鳴き声を上げながら一斉に群れが

子どもを見守るお父さん?

飛び立つ。”新入り”の子どもたちもきちんと付いていく。その羽ばたきを見ていると、親でもないのに少し頼もしく感じ、「うんうん」と目を細めて見送った。

【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)

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