7月6日は二十四節気の一つ「小暑(しょうしょ)」。暑さが本格的になるころとされる。
兵庫県丹波篠山市にある国史跡・篠山城跡の南堀では、固有種のハス「篠山城蓮」の開花がスタート。小暑の朝も大輪を開かせている。まだつぼみが多く、これから開花が本格化し、8月に最盛期を迎える。
大輪の中央部にある花托(かたく)では、朝からハチたちがせっせと蜜集め。花粉を薄黄色の「花粉団子」にして小脇に抱えながら、せわしなく飛び回っている。夏本番に向け、生き物たちも日に日に活発になりつつある。
篠山城蓮は園芸品種と比べて花弁が少なく、大ぶりの花をつけることが特徴。2005年ごろ、外来種のカメなどによる食害で消失していたものの、市などが復活プロジェクトを展開し、カメを駆除した結果、2019年、15年ぶりに復活した。