「柿氷」できました 高校生と和菓子店が共同開発 獣害対策で収穫の材料使う

2024.07.12
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“獣がい”対策イベントで収穫した柿を使った、氷にかけるシロップとピューレを持つ高校生と、共同開発した大福堂の小林専務=丹波篠山市北新町で

兵庫県丹波篠山市の篠山東雲高校と和菓子店「大福堂」(本店・同市北新町)が、サルが食べにくる前に収穫する“獣がい”対策イベント「さる×はた合戦」(みたけの里づくり協議会主催)で収穫した富有柿をシロップにした、かき氷「KAKI×HATA氷(かきはたごおり)」を共同開発。13日から同店内の茶房で提供する。

同店2階の茶房「篠庵」で提供している、ふわふわの氷を高さ20センチほどに盛った人気のかき氷のラインナップに加える。砂糖漬けにしたシロップをかけ、柿の食感が残るピューレを添える。

同店の小林信通専務(48)が篠山ロータリークラブの社会奉仕委員長として“獣がい”対策を支援し、今年2月の「柿スイーツレシピコンテスト」(市主催)の審査委員を務めた。レシピに使用する柿の加工品を同校が提供した縁で、共同開発の話が出た。

シロップ作りに取り組んだ、同校の長澤莉子さん(3年)と西村綾音さん(同)は、何度も小林専務に試食をしてもらい、「甘過ぎず、柿の風味が残るよう、グラニュー糖の量を調整するのに工夫した」という。

1100円。約100食限定。提供は8月末までの予定だが、なくなり次第終了。同茶房の営業時間は午前9時―午後4時。火曜定休(今月は17、24日も休み)。

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