レトロな玩具「超合金バイゴマ」で対戦する大会が、来年1月26日午前10時半から美和コミュニティセンター(兵庫県丹波市市島町酒梨)で初めて開かれる。近くの駄菓子店「余田商店」を営む余田康夫さん(64)が、「子どもは昭和の遊びの楽しさを知り、大人には童心に帰ってもらいたい」と企画。「世界大会」と銘打ち、参加者を広く募っている。
「―バイゴマ」は、玩具製造メーカー「アイドル」(大阪府八尾市)がおよそ50年前から手がける商品。金属製で直径3センチ、高さ1センチほど。表面には「炎」「鬼」「横綱」といった文字があしらわれており、重厚感があり、男心がくすぐられるデザインだ。
大会の募集人数は30人で、トーナメントで争う。30リットルの漬け物用容器を「リング」にして対戦。相手より長く回るか、相手のこまをリング外に弾き出せば勝利となる。優勝者には賞状と駄菓子の詰め合わせが贈られる。参加賞として全員に駄菓子を手渡す。
回し方は余田さんが教える。「最初にひもをしっかりと巻き付け、こまをやや斜めにして手から離すのがこつ。手首のスナップと力加減が難しい」と言い、「その分、回ればうれしい」と頬を緩ませる。
駄菓子だけでなく、多くの玩具も店でそろえる余田さん。「―バイゴマ」を知り、「面白い。昭和の遊びができる。うちの店にぴったり」と仕入れた。テレビやスマートフォンのゲームで遊ぶ子どもが多い中、「手を使い、試行錯誤する昭和の遊びの楽しさを伝えたい」と、大会開催を思い立った。「丹波市発祥の大会として長く続いていけば」と夢を描く。
申し込みは先着順で1月19日まで。参加費は中学生以下300円、高校生以上500円。大会で持参する「―バイゴマ」(165円)は余田商店で購入できる。