兵庫県丹波篠山市の林に「ヒッ、ヒッ」と鳴き声が響く。冬鳥の「ルリビタキ」だ。
全長14センチほど。オスは上面が名の通り瑠璃色で、腹は白、体の側面はオレンジ色と、絶妙に美しい色合い。メスや幼鳥は上面が緑褐色。瑠璃は青い鉱物「ラピスラズリ」の和名。
ルリビタキとの出会いは2度目だが、以前見た個体よりもモフっとしている。野鳥たちは冬の寒さに対応するため、脂肪を蓄えたり、羽の間に空気の層を作って体を膨らませるため、ルリビタキもモフバージョンになっているようだ。
何度見ても色鮮やか。シャッターを切る指先が凍り付きそうなほどの寒さだが、まったく苦にならないし、むしろ幸福な気持ちになった。記者にとっては幸せの青い鳥だ。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)