兵庫県丹波市内の山野などを駆け抜けるトレイルランニングの大会「TAMBA100アドベンチャートレイル」(同実行委員会主催、森下俊弘委員長)が6月6―8日、丹波の森公苑(同市柏原町柏原)などを発着点とするコースで開かれる。トップランナーが集う最長100マイル(約170キロ)部門は、海外選手も参戦予定。今回は同市旧6町全てを走るようコースを見直し、市全域を駆け抜けるレースに再構成した。距離が短い初心者向けの部門もあり、大会全般を統括する大会総合プロデューサー、中谷亮太さん(33)は、「選手に丹波市の絶景を見てほしい。市を取り巻く自然などを感じてほしい」と話している。
100マイルは、同公苑をスタートし、石龕寺、石金山、千ケ峰、篠ヶ峰、甲賀山、岩屋山、五台山、向山、金山などを経由する。丹波市内を中心に、一部、多可町や丹波篠山市、福知山市などもコースに組み込む。
中谷さんは「毎回、同じコースだと面白くない」と言い、標高1000メートル級の山を複数盛り込んだ。アップダウンの激しい過酷さを残しつつも市民が応援しやすいように、ロード区間を増やして大会に親しみを持たせる。
このほか、100キロ、20キロ、初心者向けに4・5キロ、2・5キロ(キッズ、シングル、ペア・ファミリー)の各部門も用意。安全のため、100マイルと100キロの出場可否は審査制にする。
中谷さんは「今回で4回目。認知度が上がり、この大会を挑戦の場にしたいという選手が増えた。そういう声に応えたい」と意気込み、「子どもたちや地域の人と共に大会をつくっていきたい。多くの人が関われる大会に発展させたい」と話している。
200マイルレースも 7月に丹波地域など
トレイルランニングのプロランナー、中谷亮太さんは7月6―13日、国内ではほとんどないという200マイル(約330キロ)のレース「丹波の國 200マイル」(同実行委員会主催)を丹波の森公苑を発着点とするコースで初めて開催する。
丹波地域や南丹市、猪名川町、三田市、多可町の山々がコース。レースの道しるべとなる看板などがない「ノーマーキングレース」で、中谷さんは「山に関する総合力が試される」と話す。出場は20人とし、「失われかけている登山道を復活させたい思いもある」と話している。