兵庫県丹波篠山市の山道で出会ったのは、野鳥の「ルリビタキ」。丹波地域では冬鳥で、越冬地から繁殖地へと旅立つ直前とみられる。
全長14センチほど。オスは上面が名の通り瑠璃色で、腹は白、体の側面はオレンジ色と、絶妙に美しい色合い。メスや幼鳥は上面が緑褐色。瑠璃は青い鉱物「ラピスラズリ」の和名。
3月下旬になり、市内も気温がぐんぐん上昇。市内にいた冬鳥たちも姿を消しており、ルリビタキに出会った時も、「まだいたのね!」と驚いた。鮮やかなその姿も今季は見納めになる。
次に会えるのは冬。「またね。いってらっしゃい」とつぶやきながら数枚だけシャッターを切っていると、音もなく飛び去った。この別れをへてこそ、春がやって来る。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)