丹波篠山市ふるさと応援推進室長 佐々木絢乃さん(大阪市)

2025.03.30
たんばのひと

佐々木絢乃さん

市への派遣終え民間に

2年前、第一生命保険株式会社から企業版ふるさと納税の人材派遣型として丹波篠山市職員に。3月末で任期を終え、再び同社に戻る。「市役所の仕事を何一つ知らなかったけれど、市が市民のために何をしていて、また、職員がこんなにも一生懸命に仕事をされていることを知れたのは、私の財産になった」と言い、「民間に戻るが、市の仕事ぶりを目にして、さらに奮起しないといけない」と気合を入れる。

同市河内台出身で、篠山鳳鳴高校、武庫川女子大学を卒業し、同社に入社。篠山と三田営業オフィスのチーフを務め、営業サポートや人材育成などに励んできた。市に派遣後は、「ふるさと応援推進室」に配属され、室長としてふるさと納税の寄付額増や関係人口の拡大などに取り組んできた。

いきなりの実務。行政用語や予算管理など、民間とは違うことが山積する中、「普通に就職しても慣れるまで3年はかかる。転職経験もなかったので、正直、苦労が絶えなかった」と言い、「お客さま対応はずっとしてきたので、そこは生かすことができた」と苦笑する。

2024年度のふるさと納税額は過去最高となり、「協力していただいている事業者の皆さんのおかげ。業務の一役を担い、少しでも役立てたならうれしい」とほほ笑む。

4月1日から早速、現場に戻る。地元を離れての生活になるが、「個人的には古き良き丹波篠山を守りつつ、企業誘致などで新しいものも多少は受け入れ、地域経済がもっと潤ってほしい。知名度は確実に上がっているので、もっともっと全国の人に知ってもらえるようになれば」。これからも地元を応援し続ける。39歳。

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