
松浦千枝さん
自己肯定感引き出す
花と緑で人をいやす「園芸療法」。県知事認定の園芸療法士の資格を2年前に取得。丹波篠山市内の老人福祉施設で寄せ植えや苔玉作り、小物作りなどを教えている。植物に関わって30年。介護職員初任者研修の資格も取得し、植物と介護の組み合わせで「楽しい時間を過ごしてもらえれば」とほほ笑む。
青森県出身。実家は日本庭園の作庭と、盆栽の生産販売業を営んでいる。仙台市の短大時代にユニトピアささやま(丹波篠山市矢代)で研修を受け、当時、世界の貴重な植物が栽培展示されていた施設内の「花の植物館」に引かれ、「後継ぎとして勉強させてほしい」と遠方就職した。さまざまな植物を管理したり、園芸教室を企画したり、花の販売も担当。その後、花の植物館は閉館となったが、施設内の植栽管理などに携わり、2023年3月に退職した。
在職中に、きれいな公園内を高齢者にどう案内、対応したらいいか学ぼうと、淡路景観園芸学校(淡路市)に2年間通った。植物はもちろん、介護や医療分野まで幅広い知識を学んだ。「予習復習は受験生並みに大変だったけれど、きれいな庭で勉強できて、毎回楽しかった」
修了後は学校からの紹介で、デイサービス立杭(丹波篠山市今田町)での活動からスタート。利用者に園芸療法を実践し、「花を生けていた頃を思い出して、さっと花を生けて見せる人、裁縫が得意だった頃を思い出して工作を上手にやってみせる人など、自信を持ち、創作意欲が湧く」効果を実感している。
やりがいは「楽しかった」と言ってもらえること。「植物を通じて自己肯定感を高める手助けをしていきたい」