兵庫県丹波市山南町岡本の岡本薬師堂で4月6、7日、30年に1度の岡本薬師如来御開帳が行われる。同薬師如来像は国の重要文化財に指定されており、開帳実行委員会事務局長の中島寛さん(66)は「岡本だけの所有物ではないという思いで大切に管理してきた。30年に1度の貴重な機会に、できるだけ多くの人に見てほしい」と来場を呼びかけている。
同薬師如来は、像の高さ83・3センチ、台座65・5センチ。安産や目の病気に御利益があると伝わる。江戸時代後期からの記録が集落に残っており、制作年代は800年代以上前の平安時代後期といわれている。彫刻での国指定重要文化財は丹波市内に8体あり、他は古刹寺院3カ所で所有されている。
6日は午前9時半から参拝受け付け。午後零時半に岡本公民館から同薬師堂まで稚児行列が練り歩く。午後1時15分から開眼法要、午後2時から景品が当たる福引大会とバルーンアートの催し。7日は午前9時から午後4時まで自由参拝。
2年半前に実行委員会を立ち上げ、寄付集めから準備を進めてきた。のぼり25本を製作し、沿道に立てたほか、タペストリー2枚は自治会員が寄付した。また「御開帳を盛り上げたい」と、昨年4月にプレイベントを開き、マスコットキャラクターを募集。誕生した「やっくん」は、ステッカーにして配るほか、等身大パネルも製作した。
6日は、薬師堂周辺の駐車場は使用できない。岡本公民館横グラウンドと第2グラウンドの駐車場を利用する。公民館からの距離は約900メートルで、送迎用ワゴン車をピストン運行する。雨天時は規模を縮小して開催予定。
また、同薬師堂には薬師如来を守る「十二神将」の仏像12体も所蔵されており(制作年代は江戸初期か)、合わせて公開される。