
車1台分と少しの幅しかない高架下=兵庫県丹波市柏原町下小倉で
せ、狭い―。兵庫県丹波市柏原町下小倉にある、JR福知山線の高架下。車1台が通行するのがやっとで、左右に余裕はほとんどない。手持ちのメジャーで測定してみると、車の幅より少し広いくらいの2メートルほど。内側をよく観察してみると、車体をこすったとみられる痕跡も複数ある。実際、記者の友人に現場の写真を見せると、「俺、ここでミラーを擦ったことあるわ…」と苦笑いした。
下小倉公民館から西へ。集落内の細い生活道路を縫って行くと、福知山線に当たる。線路は道路よりも数メートル高い位置を走っており、その下を通れるようになっている場所が現場だ。
高架は、角ばった石を積み上げられて造られている。軽乗用車で通行してみると、サイドミラーをたたまないと怖い。
地元の下小倉自治会の総代、上田裕一さん(68)に聞くと、農作業などをする人が普通に通るという。「地元の人は日常的に使っている道だから、軽トラックなら問題なく通れる。乗用車だと怖いかなぁ」と話す。

高架下の内部は石積み
上田さんは子どもの頃、高架下で大声を上げるとよく反響することが面白く、遊んでいたという。同自治会内にはもう1カ所、山南町寄りに同じような場所があるが、「そっちはあんまり反響しない」と笑う。
「福知山鉄道管理局史」によると、1899年(明治32)7月、今のJR福知山線(尼崎市―福知山市)につながる「阪鶴鉄道」が福知山市まで開通。上田さんの父、利朗さん(98)は「高架下の道は、当時の荷車が通れるように造られたと聞いている」と語る。
「それにしても…」と上田さん。「地元住民にとっては見慣れた場所。ここを不思議な場所と思う人もおるんやねぇ」とほほ笑んだ。



























