兵庫県丹波篠山市内で3月1日開催の「第46回丹波篠山ABCマラソン」のエントリー受け付けが終了し、ランナー数は9443人(フルマラソン9125人、リレーマラソン318人)で確定した。定員(今回は8000人)を突破するのはコロナ禍前の2018年度以来7年ぶりで、前回大会から約1700人増となった。インスタグラムなどのSNS(交流サイト)を活用し、ランナーに対してピンポイントに情報を届けたほか、参加賞のタンクトップを「公式ユニホーム」と銘打ち、ランナーと共に一体感のある大会へと期待感を与えたことが、増加の大きな要因とみられる。前回大会から制限時間を延長するなど「変革」を打ち出してきた取り組みが実を結びつつある。
昨年10月1日から申し込みを受け付け、12月20日時点で7886人に。当初予定していた定員の8000人を超えることが確実となったため、1月末まで2次募集を行い、新たに1196人がエントリー。2人で2区に分かれてフルマラソンを走るリレーマラソンは、前回の112組から159組へと増加した。
18年度は定員1万人に対して1万876人がエントリーするなど、関西の老舗大会として人気を博していた。しかし、19―21年度はコロナ禍の影響を受け中止やオンライン開催に。22年度からは定員を減らしながら開催してきたものの、都市型マラソン大会の誕生などで思うようにエントリーが伸びなかった。
低迷を受け、実行委は前回大会から制限時間を従来の5時間20分から6時間半へと延長したほか、リレーマラソンも導入。全国でアスリート向けのサプリメントなどを販売し、ランナー界に影響力を持つ企業「サウルスジャパン」(大阪市)の協力を得て、変革を打ち出してきた。
今回は、「サウリスト」と呼ばれる固定ファンを抱える同社がSNSで積極的に情報発信し、マラソンに関心のある人に直接アプローチしたことが、エントリーの増加につながっているという。
また、アパレル事業も展開する同社の提案を受け、参加賞のTシャツを、機能性とデザイン性を併せ持ったスタイリッシュなタンクトップに変更。これまでは当日にTシャツを渡していたが、事前発送にすることで、当日は多くのランナーが「ユニホーム」を着て、一体感のある大会を演出することへの期待も大きいという。
実行委員会事務局の丹波篠山市教育委員会は、「海外ではランナーが同じ公式ユニホームを着て走る大会があるが、日本では初めてではないか」と言い、「すでに多くのランナーから好評の声を頂いており、『走りたい気持ちが強くなった』などと言う人も。当日を楽しみにされているランナーにエントリーしていただいているよう」と話す。
エントリーのうち、約46%の4380人が初参加。従来の新規ランナーは3割程度だったため、さまざまな新たな取り組みが増加に貢献しているとみられる。
市教委は、「ランナーのニーズを把握しているサウルス社の協力もあり、コロナ禍から『復活』のきざしが見えてきた」と手応えをにじませ、「来年は1万人を目指したい」としている。



























