篠山市教育委員会は1月24日、 市立西紀運動公園 (兵庫県篠山市西谷) の新年度からの指定管理候補者に株式会社エヌ・エス・アイ (大阪市北区、 近藤雅彦社長) を選んだことを明らかにした。 同社が提案した指定管理料は年1900万円。 昨年12月、 途中撤退した指定管理者の指定管理料は年約1800万円だった。 指定期間は4月から5年間。 2月1日午後1時半から開かれる臨時議会で審議される。
いずれも市外の6社が応募した。 応募要項では、 プールとグラウンドのうち1施設だけの管理の提案も受け付けていたが、 いずれも一体管理を提案した。 同市教委によると、 同社の提示額は最低額ではないが、 経営の安定性などをみて選定された。 各社の提示額や選定理由は明らかにしていない。
同社のホームページによると同社は、 直営のスイミング関連施設が関西で12施設あるほか、 福知山市や多可町などのスイミング関連施設17施設を指定管理している。
指定管理候補者を選定する 「選定委員会」 (委員長=平野斉副市長、 8人) は昨年12月27日―1月24日、 応募内容や審査基準の確認、 各社からのヒアリングなど計3回開いた。 いずれも、 「応募社の経営状況や資産公開で不利益を被る可能性があったり、 さまざまな憶測で的確な審査が行われない可能性がある」 などとして非公開で行われた。
同公園については、 08年に策定した 「篠山再生計画」 で、 「経費のかからない運営を検討し、 その運営方法が見つからなければ休館」 の方針を打ち出していた。