三宅剣龍氏の書50点展示 戦争や昔の生活伝える品も 4月9日公開、篠山市向井

2013.04.07
ニュース丹波篠山市

 篠山市向井 (村雲地区) の農業、 高橋勝さん (86) が自宅横に建設を進めていた記念館が完成した。 陸軍将校や農協職員だったゆかりの展示物を並べる 「高橋勝記念館」 と、 高橋さんの義兄で、 篠山市出身の書家、 三宅剣龍 (本名・榮一) さん (95) =東京都練馬区=の作品を展示する 「三宅剣龍美術館」 とを一体化したもので、 8日午前9時から竣工式を行う。

 シベリア抑留の経験から、 「二度と悲しい歴史を繰り返してはならない。 次世代に思いを伝えたい」 と記念館建設を企画した。

 鉄筋コンクリート造の2階建て。 1階には、 高橋さんが着用していた将校マントや帽子、 リュック、 地図を入れて腰に下げるかばん 「図嚢 (ずのう)」、 教材などのほか、 23歳から55歳まで農協に勤めながら、 兼業農家として働いた経験から、 古い農機具や生活用品などを展示。 2階の三宅剣龍美術館には、 産経国際書家名誉顧問で、 国際的に活躍する書家である三宅さんの受賞作品など約50点を展示する。

 竣工式には酒井隆明市長や稲山建男・JA丹波ささやま組合長ら約50人の来賓を迎え、 式典を行う。

 9日から一般公開。 開館時間は、 4―11月は午前9時―午後5時、 12―3月は午前10時―午後4時。 入館料は大人500円、 小中学生300円。 月曜休館 (祝日は開館、 火曜休館)。 15人以上は100円引きで、 要予約。

 2階の公開スペースに展示を希望するグループを募集している。 雲部車塚古墳やハートピアセンターの近く。 同館 (079・557・0202)。

写真・三宅剣龍さんの作品が並ぶ2階の 「三宅剣龍美術館」。1階には俵編機などの古い農機具や生活用品が並ぶ

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