丹波市自治会長会が「女性が地域の役員として活躍するために必要なこと」という講演会を開いた。篠山市では女性の自治会長が何人かいるようだが、丹波市内はゼロ。他の役員も非常に少なく、筆者の自治会でも女性の就任を呼びかけたことがあったが、反応は全く悪かった。▼講演に先立って女性ばかりのワークショップ・カフェが開かれ、いくつかのグループ別にホンネで話し合った報告があった。「女性の視点やネットワークが役立つはずなのに、男女で役割の決めつけがあるようだ」という話に頷いたが、報告者は皆若く活発で、これなら望みはありそうなのに、と不思議に思った。▼講師の萩原なつ子立教大教授は「大繁華街池袋を抱える東京都豊島区が丹波市や篠山市と同様、若年女性人口が2040年までに50%超減少する『消滅可能性都市』に挙げられ、『女性議員ゼロ、区役所幹部もゼロ』に気付いた区は『としまの未来を考える100人女子会』を開いて提案により11事業に8800万円の予算を付けた。女性議員も生まれた」と話した。▼会場からは「自治会長になったが市の下請け仕事が多く、何も魅力が感じられない。こういう現状ではなかなか難しいのでは」という男性の発言も聞かれた。市でも自治会長のホンネを聞く「300人会」を開いてみては。(E)