竹林整備に強い味方 粉砕機を無料貸し出し 篠山市

2018.01.22
ニュース丹波篠山市

竹林で行われた粉砕機のデモンストレーション=兵庫県篠山市南新町で

兵庫県篠山市は放置竹林の整備に役立ててもらうため、竹の粉砕機を導入。希望する自治会などに無料で貸し出す制度をスタートさせた。住民の高齢化などにより、市内各地で放置竹林が増加しており、里山の衰退や景観の悪化などさまざまな問題が表面化し始めている昨今。市は、「伐採した竹のかさが減る粉砕機を有効に活用し、それぞれの自治会などで計画を立てて放置竹林の解消に取り組んでほしい」と呼び掛けている。

粉砕機は木材などをチップ化する「ウッドチッパー」。伐採した竹を投入口に入れると自動で粉砕する。直径10センチ、高さ10メートルほどの竹の場合、約1分でチップ化する。自走式のため、竹林内に持ち込んでの作業もできる。

できたチップはそのまま竹林にまくことで下草の抑制や遊歩道づくりに。また農業でも雑草の抑制や保温・保湿、たい肥などに活用できる。乾燥させて消臭剤にもなる。

貸し出し対象は自治会やまちづくり協議会、環境保全団体など。個人単位では貸し出さない。機器の使用は無料で燃料代は各団体で負担する。貸し出し期間は最大で15日間。使用の10日前までに市農都環境課(TEL079・552・1117)に申し込む。

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