関西丹波市郷友会が柏原の黎明館で年次総会・交流会を開いた。関西在住の市出身者が創設した同会は明治以来120年近い歴史を持ち、初代の田艇吉会長はじめ錚々たる人たちがリードしてきた。▼また協賛企業、個人から集めた基金をもとに、市中学体育連盟の各競技への優勝旗の寄贈や、市少年少女合唱団の定期演奏会への助成など青少年育成のための活動を続けている。しかし「遠く離れた故郷を偲んで」交流するには丹波が近くなりすぎたことなどから、近年は会員が高齢化、減少。総会に参加する会員がゲストより少なくなるほど。▼一時は解散論さえ出たが、新しい役員も加わった役員会で「先人たちの努力で築かれた伝統を絶やさないために、再度活性化を図ろう」と決議。出身、在住を問わず、また丹波に関心を寄せる人を広く迎え入れて会員を増強することに。▼これまで阪神間で開いていた総会を今回は地元で開催。多くの新しい参加者を誘って講演やスピーチの場なども設けた結果、いつになく賑やかな総会となった。▼また会員外からも寄稿を集めた年会報「たんば」を創刊。会員の情報交換と、丹波の将来などについて論じ合う媒体をめざしている。時代の変化と共に生まれ変わろうとする同会へのより多くの人の参加を、春秋子も役員の一人として期待する。(E)