舞台俳優 田中 和葉 (たなか かずは) さん

2005.09.04
たんばのひと

ハートのある演技を
舞台俳優 田中 和葉 (たなか かずは) さん (大阪市在住)
 
1979年(昭和54年)生まれ。 篠山市南新町出身。 篠山中、 有馬高、 大阪芸術大舞台芸術学科卒。
 
 丹波市山南町のやまなみホールで 「コーラス・ア・ラ・カルト」 を演じた。 「日本ミュージカル研究会」 (劇団JMA) に所属し、 団員とともに歌やダンスで聴衆をわかした。
 中学卒業後、 豊岡にある但馬ミュージカル研究会に入会。 毎週土曜日の午後、 但馬に通った。 この時、 講師として来ていたのが、 劇団JMAを主宰する元宝塚歌劇団の作曲家、 高井良純さんや劇団員の高井さや花さん、 川口竜也さんだった。 そんな出会いから、 大学へ進学後、 関西を中心に活動する同劇団にもレッスンに通い、 自分の目指すプロの劇団員への一歩を踏み出した。
 今月24日には、 豊岡市民文化ホールで但馬ミュージカル研究会と共催により、 ミュージカルファンタジー 「こうのとりが飛ぶとき」 に出演する。 2001年の再演で、 絶滅から野生復帰、 そして放鳥の日を迎えるまでの研究員の姿やコウノトリとのかかわりを昭和の初めから戦後にかけての環境の変化をまじえ、 ストーリー化した。 おもなコウノトリのうち一羽に扮して出演する。 「首の動かし方、 表情を観察するため、 但馬コウノトリの郷公園に何回も行きました」 と話す。 放鳥の後にミュージカルが上演される。
  「舞台は、 テレビと違ってお客さんとじかにふれあいができる。 喜びと感動をその場で伝え、 客席と共有する魅力がある」 という。 但馬では、このほか、地元の実話をもとにした 「じろはったん」、 来年2月には地元の伝説を題材にしたミュージカルにも出演する。 「丹波の民話劇のミュージカルが出来れば、 出演したいですね」と言う。
 「ただ役柄をこなすだけではなく、 そこにハートがあることが大切。 一つ、 一つの作品のなかで、 それを伝えられる役者になりたい」 と目を輝かす。 小学生の時に、 体育館で 「1人白雪姫」 を演じた少女が夢を実現して、 舞台に立つ。 「好きなことを続けられたのも両親のおかげ」 と感謝する。

(臼井 学)

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