素朴さいかすジャズ
(やまぐち しゅうこ)三田市在住
1965年 (昭和40年) 丹波市氷上町生まれ。 旧姓藪内。 柏原高校、 園田女子短期大学卒。 子育て、 仕事、 音楽活動と多忙。 オリジナル曲は100曲、 CDを3枚出す。
三田市に住み、 子どものころから慣れ親しんで来た音楽の道で活動。 ライブやオリジナル曲で独自の世界を開く。 11月7日に大阪のライブハウスでジャズライブを行い、 著名なプロのバンドと共演し、 甘い美声を響かせる。
4歳からピアノを始め、 中、 高校はコーラス部へ。 「佐野頼子先生や足立昭子先生に大変お世話になりました」。 短大の軽音楽部が今の活動の原点。 短大を卒業後、 OLになったが、 「学生時代に利用していたプロミュージシャンでもある音楽スタジオのオーナーから、 一緒にやろうと声をかけてもらったのが、 活動再開のきっかけになりました」。
2003年に活動をスタート。 FM大阪802など関西圏のラジオで放送された、 ファッションビルのサマーセールのCMソングを作詞作曲。 翌年には、 CD 「ララボサ」 を初リリース。 05年には、 関西ジャズ界の重鎮、 ウッドベーシストの中島教秀さんとのデュオユニットで 「奏詩音」 を発売した。
「楽器と楽器、 そして自分の曲で化学反応して、 オリジナルなものが生まれる。 即興演奏できるのがジャズの魅力。 『おもろい』 と言ってもらえるのが喜び」 と笑顔。 そして、 「私の歌は、 『スペイシー』 とよく言われます。 音がいっぱい詰まっていない空間に漂うような音楽。 故郷の山や川、 空気など素朴さが注入しているのかもしれません。 聴く人の心がいやされればうれしい」。 地元のFMさんだで、 ひと月に1回 (第1日曜午前10時から) 曲を流したり、 音楽にまつわる話を交えた番組に出演中。 「Shu」 という愛称がいつしか音楽活動の名前になった。
「ジャズとしては、 正統ではないかもしれないけれど、 ヒップホップ、 フォーク、 ロックとも合わせられる」という。 「新しいものは、 オリジナルから生まれるという母 (丹波市氷上町でアトリエを営む藪内史子さん) の教えを忘れず、 無から有を生じる曲を書きたい」。(臼井 学)