豊田高専生 堀井隆斗さん

2008.07.28
たんばのひと

ロボカップで世界へ
(ほりい・たかと)愛知県豊田市在住

 1988年 (昭和63年) 篠山市生まれ。 篠山東中学校を卒業後、 豊田工業高等専門学校へ。 電気科5年生。

 14―21日まで中国・蘇州で開かれた 「ロボカップ世界大会」 (ロボカップ国際委員会主催) に、 豊田高専チーム (4人) のメンバーとして参加した。 結果は予選リーグ敗退だったが、 「ロボットの動作のプログラミングにさほど差はなかった。 だいぶ世界に近づいてきたと感じる」 と話す。
 21チームが参加した国際大会で、 会話は英語。 「引率の先生に頼ってしまったので、 英語のコミュニケーション能力を高める必要性を感じました」 とも。
 ロボカップサッカーは、 人工知能 (AI) のプログラミングにより、 自分で考えて動く 「自律移動型ロボット」 を使ってプレーする。 「得点した時や、 きわどいシュートを防いだ時は人間のサッカーを見ているように感動する」 と話す。
 小学2年生の時、 NHK主催のロボコンをテレビで見て、 「出てみたい」 と憧れた。 父に頼んで国技館まで2、 3回大会を見に行った末、 「どうしても出たい」 と、 入賞常連校だった同高専を受験した。
 自分がそうだったように、 「他の人が見てロボットに興味を持つような、 みんなが楽しくなるようなものを作りたい」 と夢を語る。
 ロボカップ漬けの学生生活だが、 学業面でも活躍している。 昨年秋に実施された 「ディジタル技術検定」 (実務技能検定協会主催) の1級制御分野を受験し、 トップ合格して 「文部科学大臣賞」 を受賞した。 受験者41人中合格者3人の狭き門だった。
 現在は電気科の学生だが、 大学は機械科への編入を希望している。 「メカ、 回路、 プログラミングを全部自分でやれるようになりたい。 大学でもロボカップは続けるつもり」 という。
 篠山を離れ、 愛知県で寮生活5年目。 「篠山が大好き。 空気がきれいでおいしいものがたくさんあり、 人とのふれあいが身近だから」 とさわやかに笑った。(徳舛 純)

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