情報教育を実践コンテストで2位 細見 隆昭 (ほそみ たかあき) さん

2006.08.06
たんばのひと

 丹波市立西小学校教諭。 コンピュータやインターネット活用の実践事例の全国公募 「コンピュータ教育実践アイディア賞」 (社団法人日本教育工学振興会主催) で、 大賞に次ぐ2位の 「宮島教育賞」 を受賞した。 映像にナレーションをつける体験を通し、 子どもたちに授業テーマを理解させようというもの。 応募点数は、 393点。


  「6年生の理科 『干潟に住む生き物の役割』 の単元で、 干潟の水がなぜきれいなのかを、 そこに住む生き物の働きから説明する、 という授業で応募しました。 千葉県の 『三番瀬』 の浄化作用を説明する動画を、 意図的に音声を消して子どもたちに見せ、 その映像が何を言おうとしているのかを考え、 映像に合わせてグループで説明文を作り、 映像に合わせて発表する内容です」
  「『アサリは海水を吸い、 その中の栄養物や植物プランクトンをえさにすることで水をきれいにする』 『イソガニはプランクトンや海草、 死んだ魚を食べ海底を掃除しています』 などと、 インターネットを活用してコンパクトに要点をまとめ、 プロジェクターに映し出した動画に、 じょうずにナレーションをつけました」
  「情報を集めたり、 セリフを考えるのが楽しかったようで、 子どもがいきいきしていました。 『おもしろかった』 『またやってみたい』 と、 うれしい感想が聞けました。 一般的な機材を使っているので、 どこの学校でも、 すぐに取り組めると思います」
  「実践が認められ、 ほめられたようでうれしい。 パソコンなどを使う情報コミュニケーション技術は、 子どもたちの理解を助けるための道具。 黒板とチョークという従来の授業方法と組み合わせ、 高い効果を得たいと考えています。 先生方に、 『難しくない。 すぐにでもできる』 ということを伝えていきたい」


 同振興会が発行する、 授業のタネ本、 「実践事例アイディア集」 で、 授業内容が詳しく紹介されている。 情報教育に関心がある教員らで作る氷上情報教育研究会のメンバー。 丹波市春日町国領。 29歳

(足立智和)

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