独唱で県高校コンクール銀賞 大槻 朱里 (おおつき あかり) さん

2004.09.09
たんばのひと

 このほど西宮市の神戸女学院大講堂などで開かれた 「第22回県高校独唱独奏コンクール」 声楽部門で、 47人の出場者中、 4位にあたる銀賞に入賞した。 昨年とった奨励賞を上回る好成績をおさめた。 柏原高校3年生。


 「コンクールでは課題曲と自由曲を一曲ずつ歌いました。 自由曲に選んだのはイタリアオペラの曲。 今回は、 今まで歌ってきた中で一番いい出来だったと思います。 審査員全員から 『表情豊かな所が良かった』 と言われました。 ただ、 音程の正確さが課題です」
  「コンクールの曲は2カ月ほど前から練習を始めました。 自宅のレッスン室が狭いので、 広い会場での聞こえ方をつかむため、 ドアを開けて歌い、 向かいの部屋で両親に聴いてもらう練習もしました。 母は音程、 父は言葉の明瞭さなどをチェックしてくれました」
  「声楽は中学3年から習い始め、 去年からは大学の先生について本格的に学んでいます。 中2の時に地元の劇団 『ASS』 に入り、 歌う楽しさを知ったのがきっかけ。 今は町内の関西音楽専門学院に週1回通い、 奈良や東京など3人の先生についています。 1日の練習量はそんなに多くありません。 あまり歌い過ぎるとのどにきてしんどいので、 よく歌うときでも1日1、 2時間。 1分も歌わない日もあります」
  「母がピアノの先生をしているので、 ピアノは小さいころから習っています。 丹有地区大会の中学生部門で優勝したことも。 高校では吹奏楽部に入り、 サクソフォンをやりました。 去年、 先輩たちと五人でカルテットを組み、 県コンテストに金賞をとったのはいい思い出です。 でも、 自由に表現できる歌が一番楽しい」
  「今は音大の受験に向けて勉強しています。 いつかオペラの舞台に立ちたい」


 声楽を始めて数年だが、 小さいころから音楽に親しんできた素地がある。 よく通る大きな声は普段も同じ。 携帯で話していると、 友だちはボリュームを下げるそう。 夢が叶ってオペラの舞台に立てば、 とびきり明るい表情が映えることだろう。 春日町野村。 18歳。

(J)

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