近畿初の農家民宿おかあさん100選に 岡田 かよ子さん

2008.10.27
たんばのひと

 国土交通省と農林水産省が連携し、 良質で安全な農林漁家民宿の拡大とPRをはかろうと創設した 「農林漁家民宿おかあさん100選」 に近畿地方で初めて選ばれた。 生家を改装した民宿で、 地元産・自家産にこだわった食事を提供している。 「食育農家レストラン」 として、 地域の人にも食事の提供だけでなく、 野菜の栽培方法、 料理方法などを指導している。

    
  「宿泊、 農業体験、 食事などがトータルに評価された。 開店以来取り組んで来たグリーンツーリズムが認められ、 うれしい。 全国につながりを持てるようになったので、 これを踏まえて、 丹波の農家民宿とのネットワークづくりや、 農家民宿の数を増やすことに取り組みたい。 土日は、 年中ほとんど予約が入り、 お客さんを断ることが多い。 いなかでのんびりしたいという人は多く、 受け皿が増えた方がいい。趣味でお昼の喫茶だけでも始めることを勧めたい」  
  「何もない自然と、 静かな時間の流れを求めてお客さんがやって来る。 あぜ道を歩くのが楽しく、 野菜が育つのを見て、 収穫をすることに喜びを感じる。 玄関に石臼を置いているだけで、 なつかしいと、 感激される。 いなかの人は 『汚い』 『見せたくない』 と、 古い農具を隠したりしがちだけれど、 都会の人の価値観は、 そうではない。 住んでいる人は何もないと言うけれど、 いろんな花や歴史的な建造物があり、 丹波市はまだまだ観光開発ができる」

    
 予約がとりにくいため、 チェックアウト時に次の予約をして帰る人がいたり、 おみやげ持参でリピーターが遊びに来たりと、実家感覚で利用する人もいる。 地元の子どもと米を栽培したり、 伝統の 「寝みそ」 を守ったりと、 食育や伝統食の継承にも力を注ぐ。 100選のおかみさん一覧は、 農水省のホームページなどで公開中。 丹波市氷上町新郷。 52歳。    (足立智和)

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