藤枝明誠高校 (静岡県藤枝市) 男子バスケットボール部で、 全国高校総体準優勝に輝いた。 準決勝を除く5試合に途中出場。 フォワードとして勝利に貢献した。
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「優勝候補の福岡大附属大濠(福岡) と船橋市立船橋 (千葉) を倒した。 『ここまで来たら日本一』 の思いだったが、 決勝では自分たちの流れが作れず、 京北 (東京) に負けた。 悔しさはあるが、 自分たちの代で、 チームのインターハイ過去最高成績を残せたのはうれしい。 自分が一番活躍できたのは、 準々決勝の大阪学院戦。 3点シュート2本を含む10点を決めることができた」
「ガードでスタメン出場した昨年のインターハイはベスト8。 今年5月にフォワードにコンバートされ、 控えに回った。 スタメンで出たいが、 交代で出た時に、 チームに何かをもたらせるよう、 場面に応じたプレーをするよう心がけた。 途中出場して流れを潰してはいけないので、 スタメンで出る以上の緊張感を味わった」
「準優勝したことで、 12月のウインターカップ (全国選抜優勝大会) の出場権を得た。 どこのチームも夏は成長途中で、 冬に仕上げてくる。 『打倒藤枝』 で向かって来られるので、 冬に勝てるようしっかり準備したい」
「自分は、 『全国に出る』 でなく、『全国で勝つ』 を目標にしてきた。 氷上西ミニバスケットボール教室、 氷上中では全国で勝てず、 高校で、 やっと目標を達成できた。 入学早々に大けがをして退部しようかと真剣に悩んだ時期もあった。 辞めずに乗り越え、 こんな結果が待っていて、 本当に良かったと思っている」
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小、 中学校時代は絶対的エースとして、 チームを初めての全国大会に導いた。 高校では3度大きなけがに泣かされたが、 腐ることはなかった。 個人の活躍よりチームの勝利への貢献をより深く考えるようになり、 「少しバスケが分かり始めた」。 丹波市氷上町中出身、 17歳。