がんばる心育てたい
7月下旬の「県ミニバスケットボール優勝大会男子の部」で15年ぶりの優勝を果たした「柏原ミニバスケットボールクラブ」のコーチを務める安井孝全さん。「(8月中旬の)全関西大会では上位進出を果たせなかった。賢さ、判断力、ディフェンス力などを強化し、来年3月の全国大会で優勝を狙う」と再起を誓う。
生粋の“柏原っ子”。崇広小低学年の時に体育館で見たバスケットボールのプレーに「かっこいい」とひかれた。5年時に入部。柏原中でもバスケ部に。3年になると副主将を務め、チームを強くしようと引っ張った。小中時代、「相手の気持ちを考えずに、自分の考えを押し付けるリーダーだった」と振り返る。
柏原高に入ると、顧問の指導や先輩の影響もあり、「厳しさの中にも、人間関係や雰囲気作りを大切に」を心掛けた。友人の相談に乗ることが多く、「人の心」「心理カウンセラー」に関心を抱くようになった。公立で心理学が学べる北九州市立大に進学。臨床心理学を専攻した。
大学の体育会では監督不在で、自主性が身に付いた。2年時にミニバスのコーチに誘われた。「チームの雰囲気を作る選手、慰める選手なども必要。適材適所でそれぞれが役割を持つことの大切さを学んだ」。強豪県の福岡で4強入りを果たした。
3年前父親が亡くなりUターン。「恩返しの気持ち」で柏原ミニバスのコーチに。「一所懸命」をモ
ットーに、「一つ一つ全力で取り組み、あいさつや礼儀などを大切にしたい。心は熱く、頭は冷静に。がんばる心を育て、自分で考えられる選手を育てたい」。
本職はきらめきワーク(柏原町)の職業指導員。障がい者の自立をサポートしている。28歳。