交流、英語で輪広げる
丹波市山南町坂尻で地域住民や丹波地域ビジョン委員会とともに約10アールの山林を里山に整備した、同地区の子育て中の母親グループ「坂尻里山つくろう会」の発起人の一人。今年9月から親子の遊び場になっている。
交流やイベントを企画する楽しさは韓国での子育てで知った。6年ほど前、結婚を機に韓国に。言葉が通じない不安の中、日本人妻の会を結成。英会話教室を主宰し、日本に由来のある子どもたちを教え、情報交換の場を作ったり、日本の行事を親子で楽しめる催しを開いた。「同じ悩みを持つ母親同士が、交流することで輪が広がり、とても楽しかった」。
その行動力は、中学3年の時、ホームステイで受け入れたニューヨークの女子大学生との出会いから生まれた。「都会的で英語のかっこ良さ」に引かれ、篠山鳳鳴高校英語科に入学。1年の夏休みに自分で探したアメリカの高校に1年間留学。高校卒業後、再びアメリカの大学に入った。帰国後は英会話教室で指導するなどした。
3年ほど前、長女に日本の教育を受けさせるため韓国から帰国。坂尻公民館や西脇市で英会話教室「英語の学校Buddy」を始めた。「20代の時に掘り出した小学校時代のタイムカプセルに夢は先生と書いてあった。英語を教えるのは私の天職」と言い、中学英語の教員免許を取得し、私立の中学校非常勤講師も務める。「来年は日常会話を英語で話すアフタースクールを立ち上げたり、留学していた高校のサマーキャンプに子どもたちを参加させるプログラムを拡大したり、英会話教室を里山で実施するなどして、英語に親しむ子どもたちを増やしたい」。40歳。