兵庫県立柏原病院と柏原赤十字病院が統合した新病院、県立丹波医療センター(丹波市氷上町石生、秋田穂束院長)が1日、開院した。県立柏原病院から、20代から90代の患者20人を救急車などで搬送。外泊、外出していた患者も含め、開業初日の入院患者30人で新病院は船出した。許可病床は320床。開院時は238床。
半年をかけ、綿密に移送計画を練った。近隣病院らに受け入れ協力を依頼し、入院患者の受け入れを減らして移転に備えた。移送には、職員ら約170人が従事した。
無事、全員を病棟に運び終えた秋田院長は「旧病院の最後の仕事と新病院の最初の仕事がうまく行き、ほっとしている」と言い、「これからこの病院が伸びていくには、救急の受け入れがポイントになる。丹波圏域外への流出を食い止め、地域のみなさんに使ってもらえるようがんばりたい」と話した。
同病院の一般外来診療は8日から。