兵庫県丹波篠山市の大山地区で栽培されている「ふれあいスイカ」をPRしようとこのほど、同地区の神田神社境内で、恒例の「ふれあい市場スイカ祭」(一般財団法人・大山振興会主催)が開かれた。子どもからお年寄りまで多くの住民が集まり、スイカの重さ当てや早食い競争など、スイカづくしのアトラクションを満喫した。
早食い競争では、大人の部に10人、子どもの部(5―12歳)に15人がエントリーした。「よーい、どん」の合図で勢いよくスイカにかぶりつく出場者たち。スイカの果汁をぼたぼたと滴らせながら、一心不乱にほおばっていた。なかには口の中がいっぱいになって噴き出してしまう人もおり、思わぬハプニングに会場はわき立った。
大人の部で優勝したのは、少林寺拳法で鍛えた立派な体格の男性(50)=同県たつの市。「スイカが大好き」といい、同様のイベントを催しているスイカの産地をめぐっているという。
「昨年も大山でトップになった。ここのスイカは小ぶりだけれど甘みが強い。今年は特にシャキシャキとしておいしかった」と話していた。
子どもの部で優勝したのは地元の12歳の男子中学生。「急いで食べたのでスイカの味はよくわからなかったけど、優勝できてうれしい。賞品でもらったスイカは味わって食べようと思う」と笑顔だった。