兵庫県丹波市柏原町のまちなかを歩くと、民家のひさしにたくさんの招き猫たちがいる。招き寄せられるように家に入ると、猫、猫、猫―。この家に住む男性がコレクションしてるもので、なんとその数2000体。集め始めたきっかけは、「目が合った」からだそう。きょう29日は、「招き猫の日」―
招き猫の日は、「日本招猫倶楽部」(事務局・群馬県嬬恋村)が1995年、招き猫に感謝する日として制定。来(9)るふ(2)く(9)の語呂合わせから記念日にした。
男性は、同市柏原町柏原の中村和夫さん(71)。22年前から旅先で購入したものや、知人、家族らからプレゼントされたもので、体長1―60センチと大きさはさまざまで、金、黒、白、赤などの色や、形、材質、表情も多種多様だ。現在も旅先で購入するなど、コレクションは増えつつある。
印刷業を営んでいた中村さん。隣の建物が解体された後の更地を窓から眺めていると、首から上が土から出ている招き猫と「目が合い」、縁を感じて掘り上げてみると壊れておらず、無事だった。
その招き猫を譲ってもらって以降、招き猫が好きになり、旅先で手頃なものを買うようになった。
印刷業を辞めた10年ほど前から、玄関入ってすぐの居間に古家具を利用して、招き猫の展示場にし、一般にも公開している。
中村さんは「招き猫のおかげで家族健康で過ごせてきた。孫も4人できた」と福を感じているそう。