兵庫県丹波篠山市北新町にある国史跡「篠山城跡」。その本丸跡に創建された青山神社の境内に一本の巨木がある。
戦後、雷に打たれて折れたことから、現在は根元付近しか残っていないが、根元の上に屋根がかぶせられるなど神聖視されている。
今も「青山さん」と親しみを込めて呼ばれる旧篠山藩主をまつった神社。毎年4月には例祭「青山祭」が営まれるが、地元住民によると、木が折れてから祭りの際には高い確率で雨が降るようになり、「雨山さん」と呼ばれているそう。
折れた木が流す涙の雨か、はたまた、屋根をつけてもらったお礼の恵みの雨か。誰も知る由もない。