兵庫県丹波市の野鳥愛好家、梅津節雄さん(67)が同市氷上町稲畑の加古川で、名前の由来にもなっている脚が黄色い水鳥、キアシシギの撮影に成功した。丹波野鳥の会会長を務めるなど、長年、地域で野鳥を観察し続けている梅津さんでも「初めて見ました」というほどの珍鳥。「おそらく繁殖地のカムチャツカやアラスカへ帰る途中、中継地として立ち寄った個体でしょう。旅鳥です」と解説している。
シギ科。全長25センチ前後でハトよりひと回り小さい。浅瀬でカニや虫などを食べる。南西諸島や東南アジア、オーストラリアなどで越冬する。
今月7日、イワツバメの観察に訪れた際、見かけない数羽のシギの存在に気付いた。超望遠レンズを抱え、姿勢を低くしてにじり寄り、50メートルほど離れた距離からシャッターを切った。
「丹波は中山間地域なので、そもそも水辺にくらすシギ類の種類は少ない。そんな条件の中で、見たこともないシギに出合えたことはとてもうれしい」と喜んでいる。