兵庫県丹波篠山市の旧保育園舎を活用した地域交流拠点施設「アグリステーション丹波ささやま」が、行き場をなくしていた1匹のウサギを育てている。施設を運営する西尾雅子さん(32)は、「コロナ禍の中、癒しの存在になっています」とほほ笑んでいる。
動物との触れ合いなどが楽しめる体験型施設が、生後間もないウサギの里親を募集していることを知り、偶然、施設に足を運んでいた西尾さんが引き取った。
「きなこ」と名付けて飼い始めると、近所の小学生や幼稚園児たちがエサをあげたり、追いかけっこをするなど、今ではみんなから愛される人気者になった。
5歳の女の子は「エサを食べるところがかわいい」と照れ臭そうに話していた。