祭神はスサノオノミコトである。 創建は、 680年とも貞観年間とも言われている。 京都の祇園社から勧請され、 祇園社ともいう。 国道から杉並木を通って、 大きな神社林のある社殿につく。 境内には大きな4本の杉が並び立っている。
この神社も神仏習合の名残があり、 まず庫裏の欄間には6代目中井正貞の竜の彫り物がある。 表裏2面の彫刻がそれぞれ独立して存在している。 正貞の技量が遺憾なく発揮され、 その色合いも屋内であるだけに、 すばらしいの一言である。 本殿は孫の8代目中井正胤の作であり、 拝殿周りの彫り物は、 竜のそれを含めて、 すばらしいものだが、 そのうち脇障子の分厚さと彫刻の立派さは必見であり、 屋上にしつらえられた鬼面の彫刻もすばらしい。
元高校教諭 岸名経夫