「S―1(ワン)グランプリ」と題したお笑い選手権が22日、たんば田園交響ホールで開かれる。テレビでおなじみの大平サブローさんを特別審査員に迎え、漫才やコント、マジックなど予選を勝ち抜いた20組が出演。優勝をめざして芸を競う。▼主催は、同ホールのステージオペレータークラブ。音響や照明など、ホールの裏方として各種の公演を支えているボランティアの集まりだ。昨年に結成20周年を迎えたのを記念し、同グランプリを企画。昨年6月から準備を進めてきた。▼コンセプトは「おもしろいことをしよう」。おもしろい人たちを集めて、みんなでおもしろい時間を過ごす。そんなおもしろい企画ができればと考えた。その狙いどおりに、素人の域を超えた出演者が勢ぞろい。当日は、ホールに笑いの渦が起きるだろう。▼笑い。これには、いろいろな名言がある。たとえば、南北戦争が泥沼の様相になったころ、リンカーン大統領がある会議で呼びかけた言葉もそうだ。「諸君、笑おうじゃありませんか。笑いがなかったら私は死んでしまいます。諸君にもこの薬が必要でしょう」。▼「こんな薬を10錠飲むより、心から笑った方がずっと効果があるはず」と、日記に記したのはアンネ・フランクだ。不況など暗いニュースが多い昨今。だからこそ笑いたい。(Y)