兵庫医科大学篠山病院の存続問題で、 篠山市が同医大に提示している条件が、 「政策的支援と病院建設費合わせて、 10年間で計25億円」 と、 5億円増額していることが分かった。 7日に開かれた議員全員協議会で、 市が明らかにした。
市は交渉再開後、 年1・5億円と建設費に5億円で10年間に計20億円を提案していたが、 年1・8億円と建設費7億円にそれぞれ増額した。 政策的支援は 「救急と医師確保対策 (小児・産科含む)」 に対する額で、 建設費は病棟、 手術棟の 「第1期工事」 に対する額。
市によれば、 1・8億円については大筋で合意の方向が出ているが、 建設費について医大側は、 1期工事に上乗せを求めているほか、 2期工事として 「外来と病棟の改築」 も視野に入れており、 2期工事の扱いが調整できていないという。
県の調停案は、 1期工事を16億円と算定。 国と県で6億円を補助、 残り10億円を市が負担する。