県立柏原病院の小児科を守る会 (丹生裕子代表、 15人) が、 病院受診の目安の1つにしてもらおうと、 代表的な子どもの症状についての対処方法を記したフローチャートや、 応急処置の方法、 薬の飲ませ方などを盛り込んだ冊子を作成した。 絵も、 図表もメンバーの手作り。 丹波市が、 新生児訪問や検診の際に配布し、 対象者に行き渡るようにする。
「病院に行く、 その前に」 (A4判、 12ページ)。 チャートは、 A4判5枚。 「発熱」 「せきが出る」 「吐いた」 「下痢」 「いつもとようすが違う」 の5症状について、 「様子を見る」 「かかりつけの医院を受診」 「できるだけ早く受診」 「救急病院に大至急受診 (救急車を呼ぶ)」 などの対応策を図示。 緊急度が高い順に、 黄、 桃、 青、 白の4色で表示している。 合わせて、 「ホームケア」 として、 家庭でできる処置を記載している。
「絵で見る子どもの応急処置」 のコーナーでも、 イギリスの家庭で行われている応急措置を参考に、 口の外傷ややけど、 ぜんそくなどについて、 救急車を待っている間に自宅でできることを紹介している。 「粉薬の上手な飲ませ方」 では、 基礎知識のほか、 メンバーが、 嫌がるわが子に薬を飲ませるためにとった工夫や知恵を集めている。
メンバーの足立誠子さん(青垣町稲土)は、「病院とかかりつけ医を 『使い分ける』 という意識を持ってほしい。 その判断材料として冊子を使ってもらえれば」 と話している。守る会(info@mamorusyounika.com)か市地域医療課(0795・82・4567)。 (足立智和)