篠山市議会の全員協議会が9日に開かれ、 兵庫医科大学篠山病院存続協議の状況について、 市が新議会の全議員を対象に初めて詳細を説明した。
酒井隆明市長、 金野幸雄副市長らが出席。 医大に10年間で33億円の支援を提案しているが、 4月末の三者協議で県が新たな調整案を出し、 市に4億円の追加支援を提案したことなどを説明した。
議員らからは活発に質問や意見が出され、 「財政的には苦しいが、 存続優先で交渉を」 との意見が多く出た。
また、 「10年経ったらどうなるのか。 長期的に圏域全体の利益になるよう考えて取り組んでもらえたら」 という意見や、 「工事を1、 2期まとめることで2億円ほど建設費が安くなると試算しているが、 原料費高騰のなかで可能なのか」「救急医療を市内3病院で分担するという話はまとまったのか」 などの質問が出た。
酒井市長は 「存続が決まれば、 次は病院との新しい信頼関係を築く10年にしたい。 篠山病院存続を第一に考え、 その後で地域連携を図っていきたい」 などと答えた。