県立柏原病院の小児科を守る会の丹生裕子代表が4日、 淡路島の2会場で講演した。 午前中は淡路市岩屋地区で、 保育園や幼稚園の保護者ら約40人を対象に、 午後からは淡路、 洲本、 南あわじの3市の合同シンポジウム 「淡路の救急医療を崩壊させないために」 で約500人の聴衆に、 会の取り組みを紹介した。 両会場とも 「淡路でもまねしたい」 との声が上がった。
岩屋地区の講演会は、 今夏、 氷上地域内で開かれた幼稚園関係者らの研修会で丹生代表の講演を聞いた淡路市立石屋小学校附属幼稚園長の池本龍子さんが、 「地元の人にも広く知ってほしい」 と、 招いた。 シンポジウムは、 小児科医の減少で夜間の一次救急患者の受け入れができなくなっている県立淡路病院の実情を踏まえ、 救急医療を守るために住民の受療行動の変化を促すきっかけにしてもらおうと、 同病院が招いた。
丹生代表は、 両会場で、 コンビニ受診を控える、 かかりつけ医を持つ、 医師に感謝の気持ちを伝えるの3つのスローガンや、 「医師と住民は医療を築くパートナー」 と呼びかけ、 大きな拍手を浴びた。
岩屋会場に参加した大場和歌子さん (34) と長野あゆみさん (39) は、 「自分たちもできることを考えたい」 と感想。 シンポジウムでパネリストを務めた滝川卓淡路医師会救急医療検討委員会委員長は、 「ぜひ母親の会を立ち上げたい。 成功のひけつを教えてほしい」 と話した。