柏原赤十字病院 (玉田文彦院長) に来年4月、 外科常勤医2人が着任することが内定した。 同病院は外科手術の再開に向け、 手術室や外来診察室の整備、 機器の調整などを始めた。 2人の着任と同時に丹波医療圏域の救急輪番にも復帰する予定。 同病院は一時、 内科医が2人だけとなっていたが、 現在は6人まで増え、 外科常勤医が待望されていた。
同病院の外科は、 常勤医がいなくなったことを受けて2006年4月に休診。 今年10月から週1日、 兵庫医科大学篠山病院から医師が派遣され、 同外来を再開した。 同病院での外科手術は、 休診した06年4月以降、 行われていない。
玉田院長は、 「これまで県立柏原や篠山病院、 神戸日赤などにお願いしていた外科手術を当院でも対応できるようにと外科医の招へいに努めてきた。 病棟の老朽化も進んでおり、 リフォームや増床をめざして、 まずは黒字化をはかりたい」 と話している。
同病院は、 昨年単年度で約3億6800万円あった赤字を、 今年度は約2億円まで圧縮する見込み。 2011年度に黒字化をめざすとしている。